vnorioの手製本

手製本の世界を紹介していきます

工作 卓上かがり台

伝統的な洋式糸かがり製本では、支持体という柱=縦糸を巻くようにして横糸を通して折丁を綴じ上げていく。そのためにはしっかりしたかがり台が必要になってくる。

 身近な材料を使って出来ないものか、そうして完成したのがこの卓上かがり台だ。

伝統的なかがり台。
縦糸のように4本の支持体がある。
これが緩んできたら左右の柱を回して締める。

「いくら」が入っていた箱を使った。
支持体には亜麻糸を使った。これをピ~ンと張る必要がある。

支持体を縛った板を金折とストッパーの間にセッティング。

天板を通っている支持体を画鋲などで引いて緩みを取る。

古典的な方法でかがってみた。

糸かがりを終えた本体をかがり台から外す。








古い原稿の修理と製本(1)

古い原稿の製本

台紙に貼ってあった明治の時代の原稿を一冊にまとめています。

150枚の原稿なので根気が必要です。

まずは台紙から丁寧に剥がして、裏に付いている糊を取り除きます。

道具は 綿棒、ピンセット、ティッシュペーパーと水です。

水を含ませた綿棒で
原稿の裏の糊が付いている部分を湿らせます。

ピンセットで丁寧に剥がします。

さらに湿らせたティッシュペーパーで小さな汚れを取ります。
原稿用紙を傷めないように気をつけます。

糊を除去した部分