vnorioの手製本

手製本の世界を紹介していきます

夏目漱石の『こころ』のノート

『こころ』を読みふけって、このノート一冊にまとめようと思った。 混乱しただけだった。記念の一冊 革装、文庫本の大きさ 『こころ』は自分の物語でもあった。 まとめようと思ったがまとまらなかった。ノートは継ぎ足しの連続だった。

綴葉装 『源氏うた物語』

綴葉装という日本独自に綴じ方は平安末期ごろからもっぱら写本の綴じ方として用いられた。背の部分を糸で綴じていくので開きがとてもいい。西欧の伝統的なコデクス装という糸綴じとよく似ている。 『源氏物語』の中に登場する和歌795首 本文 淡クリーム紙(7…

工作 卓上かがり台

伝統的な洋式糸かがり製本では、支持体という柱=縦糸を巻くようにして横糸を通して折丁を綴じ上げていく。そのためにはしっかりしたかがり台が必要になってくる。 身近な材料を使って出来ないものか、そうして完成したのがこの卓上かがり台だ。 伝統的なか…

極小本

どこまで小さく出来るかやってみました。 10㎟内には収まりました。桜2輪開花です。

折り本仕立ての豆本

手前右の正方形が1×1cm 左の長方形が1×2㎝です。

古い原稿の修理と製本(1)

古い原稿の製本 台紙に貼ってあった明治の時代の原稿を一冊にまとめています。 150枚の原稿なので根気が必要です。 まずは台紙から丁寧に剥がして、裏に付いている糊を取り除きます。 道具は 綿棒、ピンセット、ティッシュペーパーと水です。 水を含ませた綿…

ありとあかとんぼ  おりがねのりお

コンパスと消しゴムはんこで作った物語です。 親が目を離したすきにこどもが蟻地獄に落ちてしまいました。 なかまを集めます。 みんなで助けに向かいます。

リンクステッチ 

糸の運びを図示するのはむずかしい……

『日日の献立』 折金早苗

日常の料理の中から2021年1月~2022年3月まで繰り返しを除いてまとめたものです。 作る人:折金早苗 撮る人:折金紀男 折り本仕立て 本文 B5判 書籍用紙(90kg)57p 表紙 ミューズコットン紙(白)

洋裁おぼえ 折金早苗

自分で作った服の覚え書きとしてむかし写真屋さんでいただいたミニアルバムにスクラップ感覚で保存した。自分ために娘のために、こんなの作ったんだという思い出になっている。そういう意味でせめて作った日付を書いておくべきだった。

ワインノート

ワインノート ワインのラベルを貼るための折り本です。 いいね! コメントする シェア

修理本 文庫『絵草紙 源氏物語』

無線綴じ、布装 いいね! コメントする シェア

3回目の講座(ようこトリノ日記 最終回)

いよいよ最終日となった3回目の和綴じ講座です。 イタリアで出会った方も数名来てくださいました。 ファニョーラさんの工房見学の橋渡しをしてくださったマティルデさんも講座に参加してくださいました。ご自身の手製本作品を見せてくださいました。お友達…

ブランコ

家の近くの公園。背後に5,6世紀頃の古墳がある。50年ほど前に山を切り崩して宅地に造成した。宅地と古墳の境に小さな公園を作った。ブランコと滑り台がある。50年経って子供は成長して団地を去り、老人だけが残った。公園に来る人もなく草が生い茂ってる。誰…

私家本 夏目漱石『硝子戸中』

A5判 本文は里紙 160p 余白を広く取った。

本を撮る

ノート「電線」

ノート 「電線」 A5判 無線綴じ丸背、本文400p 無罫線 すべてのリアクショ

本の風景 都電荒川線

自作のメモ帖の上に「都電荒川線最中」を置いてみた。 「都電の荒川線に乗っている最中なんだ。あんこさんたちで超満員なんだ」。 すべてのリアク

改装本 澁澤龍彦の『マルジナリア』

澁澤龍彦『マルジナリア』 ペーパーバックの復刻版を布装に改装しました。 表紙にはその日に来た個展の案内状を貼りました。内容に添っているような気がした。 すべてのリアクション

志賀直哉の『城崎にて』

城崎温泉にでかけた娘から城崎書房で求めた『城の崎にて』が送られてきた。 そういう名前の本屋さんがあるのがうれしい。 すべてのリアクション

私家本『雲の信号』

賢治の詩のことば ー『雲の信号』ー 賢治の詩の中から、「あなたの気に入った詩句を選んだ小さな本を作ってください」という依頼を受けたのは平成25年の今ごろだった。ご自分で選んだほうがいいのでは」と言ったら、「ちょっと、時間が取れなくて。それにど…

日々のノート

ノート 「Season ー夏から秋へー」 平田規子さんの作品です。 B5判 本文は茶クラフト紙、表紙はミューズコットン紙 リアクション:

パタパタ絵本

アットランダムな組み合わせが楽しめる リアクション:

お菓子 貼雑帖

とにかく食べたお菓子の痕跡をノートに貼って、ついでに感想も書いておく。 「あっ、これね。美味しいのよ」 食べたお菓子を巡って尽きることない会話が展開する。 のリアクション:

折り本さまざま

食いしん坊たちの折り本 上がご朱印帳サイズの折り本 中が文庫本サイズ 下が文庫本の半分のサイズ ション:人

2回目の和綴じ講座(ようこトリノ日記23)

今度の皆さんは講座の初めに説明した「日本の装丁の歴史と和紙」に大変興味を持ってくださって多くの質問をいただきました。 ワークショップが始まると、みなさん手許の作業に集中! 出来上がったら余りの糸と端紙で栞も作ってみました。 とてもきれいに出来…

写真家のリカルドさん(ようこトリノ日記22)

トリノに戻って予定していた会食。 そしてサプライス! リカルドさんから、私の和綴じ講座の様子の写真をいただきました。 食事はパスタのお店。 写真家リカルドさんは愛子先生のことを前から撮っていてくださっています。 ウサギ肉のニョッキ!ニョッキその…

憧れのルリュール(ようこトリノ日記21)

ルリュール。フランス語で製本屋さん。とにかく私の憧れで、是非パリでは訪れてみたかったのです。Aさんに「マップで relieur と検索するとたくさん出てくると思いますよ」と教えていただいて、その通りにするとホテル界隈にもいくつかあるではないですか!…

シェークスピア&カンパニー(ようこトリノ日記20)

パリの古本屋さん パリの有名な古本屋さん「シェークスピア&カンパニーを訪ねました。こちらのお店は師匠の古くからの友人のAさんに教えていただきました。 人気がある古書店。入り口には入場制限まであって並びました。さすが、パリ、行列が出来る古本屋さ…

ルーブル美術館の本たち(ようこトリノ日記19)

雨の中、ルーブル美術館へ行きました。 とにかく大きくて一日では見きれないとは聞いていましたが、本当に広い。 絵も美術品も溢れんばかりで建物も迫力あり、驚異の殿堂でした。 だいたい16~17世紀の絵に、こんなにたくさんの本が! ちなみにモナ・リザの…