vnorioの手製本

手製本の世界を紹介していきます

製本工房を訪ねる(ようこトリノ日記12)

ボッテーガ ファニョーラ へ

今回お世話になっている「櫻アソシエーション」のご厚意で、製本工房を訪ねさせていただきました。

右から二人目の男性がファニョーラさん。
ヨーロッパでも数々の賞を受賞している方です。

表紙は非常に精密に皮を貼ったものが多く目を見張りました。
皮はもちろん工房で漉いているそうですす。

マーブルの見返し

金の見返し、三方小口染め

本文が扉になっている仕掛け
一点物から何百冊も作るものまであるそうですが、全部手製本。
表紙のホットスタンプ‘ロゴも作るそうです)天金、花布などすべて手仕事。
こういう工房はイタリアでもここだけだそうです。

工房では修復もしていました。
この『ピノキオ』は、古い三冊の同じ本から、傷みの少ないところを取って、
一冊にまとてめているそうです。 

あっ、和紙!と嬉しくなりました。雁皮紙のようでした。やはり修復に使うそうです。

裁断機!

こんなに大きいものも!板で作っていました。本になったところも見てみたかった。

写真にはありませんが、小さな二つ折り中綴じノート作っている方もいました。糸結びをきっちりされていたのが印象的でした。

ファニョーラさん、工房の皆さま、櫻の皆さま本当にありがとうございました。

心からお礼申し上げます。