この綴じ方は和綴じの一つである綴葉装綴じを応用したもので、開きが良いことが特徴となっている。
<準備>
針を6本(そのうち2本は曲がった針)用意します。
真っ直ぐな針は2本一組で糸の両端に針をつけておきます。
本文は4枚を重ねて半分に折ったものを1束(1折り)とします。
1 束を揃えて重ね、背(袋の方)を綴じます。針が通る背にのこぎりか、ナイフで孔を開けます。両端から1.5㎝、中央の部分は3等分して孔を開けます。
1、2が一組、3、4がもう一組になります。
<A>
一番下の折り(束)取り出し、2組ともに内側から針を通し外に出します。長さは同じにしておきます。
(B)
一番下の折り(束)の上に下から2番目の束を乗せて、すぐ上の外側から通し、隣の孔から外へ出します。隣の組も同じようにして、下から順に次の折り(束)を上に乗せて一番上の折り(束)まで綴じていきます。
一番上にいったら、中央部の2本の針は曲がった針につけ替えて、こんどは一番上の束と2番目の束の間に針を2回通してたるみを締めながら下までいきます。
5
一番下までいったら全体をそのままひっくり返して、最初の折り(束)の外側の孔から真っ直ぐな針を入れて隣の孔から出し、そこでしっかりと結びます。
伝統的な綴葉装の場合は中で結びます。
背固め 背をきれいに揃えて、糊をつけて完成です。
開きがいいのが特色です。